映像や照明、立体的な造形物、音楽を組み合わせた、比較的新しい芸術の形としてメディアアートがあります。
そんなメディアアートを毎年、フェスティバルとして上演、展覧しているのがアルスエレクトロニカ(Ars Electronica)です。
公式サイトでは以下のように書かれています。
アルスエレクトロニカは常に、新しいことを探求しています。アート、テクノロジー、サイエンス、いずれに限定することなく、すべてをまたがった分野に注目 してきました。現在という時代に対する斬新な、思索に富んだアイデアやデザイン、刺激的なアクティビティ、哲学的な議論、分析的評価…30年間、ここオー ストリアのリンツから、アルスエレクトロニカは、常にこの新しい表現領域を追い続けてきました。
引用元 - Ars Electronica
なんと30年以上も運営されているんですね…!
かなり歴史あるフェスティバルです。
アルスエレクトロニカで上演、公開された作品の中からお気に入りを紹介していきます。
Deep Space Music
音楽のリアルタイムビジュアライゼーション作品です。
リアルタイム?ビジュアライゼーション?となりそうですが、簡単に言うと「音をその場で映像にすること」です。
ピアノの音色と映像に包まれた空間が深層心理に訴えかけてきそうです。
ピアノ演奏はMaki Namekawa(真希 滑川)氏です。
Davidecks & Drums present "Visual:Drumset"
プロジェクションマッピングとドラム演奏を融合させた作品です。
ドラムを叩くことによって映像が変化します。
映像編集によるエフェクトの追加はされておらず、その場におけるパフォーマンスによってのみ作られています。
Drone 100
CPUメーカーとして有名なインテルからの発注で制作を開始した作品です。
オーケストラの生演奏に合わせて100体のドローンが鳥の群れのように動き、光を変えていきます。
大玉の花火が空中にずっと残っているような映像は何とも不思議です。
これらのドローンはすべてコンピューターで制御され正確な飛行位置に設置されます。
演奏以外はすべてコンピューターによる制御にもかかわらずドローンが生き物のように見えてきます。
関連リンク - 踊る 100 機のドローン、ギネス世界記録を達成
まとめ
いかがでしたでしょうか?
芸術というと難しいイメージがありがちですが、こういった誰でも楽しめる形も存在します。
アルスエレクトロニカの本拠地はオーストリアのため、なかなか行くことは難しいですが、こちらのオンラインアーカイブで雰囲気だけでも楽しむことができます。
フェスティバルだけでなく、博物館の「アルス・エレクトロニカ・センター」もあるので、オーストリア旅行の際には是非行ってみたいですね。