『メアリと魔女の花』の音楽で奏でられた神秘的な音色 ハンマーダルシマー
Mary and The Witch's Flower Teaser Trailer (Official) Studio Ponoc

2017年7月に公開された、元スタジオの制作陣が設立した新会社、スタジオポノックが送る第1回長編映画『メアリと魔女の花(英題:Mary and The Witch's Flower)』

穏やかな時間が流れる日常とファンタジーが同居する世界で「魔女」のお話が主人公メアリを通して語られます。
予告編や映画冒頭から聞く事のできる神秘的な音色はこの映画を深く印象づけています。

この音色はハンマーダルシマー(ハンマード・ダルシマー、ダルシマー)と呼ばれる楽器で、ジョシュア・メシック(Joshua Messick)氏の演奏によるものです。
ジョシュア氏による素晴らしい演奏がYouTubeにアップされています。

ハンマーダルシマーとは

中が空洞の箱の上に弦を張り、それらをハンマー(バチ)で叩くことで音を奏でます。
かなり古くから存在し、ピアノの原型となったとも言われています。
ハンマーダルシマーは中東ペルシャが起源と言われていますが、構造が非常にシンプルなため似たような構造、演奏方法の楽器が世界各地に存在します。

ハンマーダルシマーには1つの音につき弦が2つはられています。
そのため、例えばド(C)という一つの音を出すために2つの弦を同時にハンマーで叩くことになります。
その結果、弦1本よりも音量も音色も豊かなものになります。ちょうどピアノの高音域が1つの音につき複数の弦が貼られているのと似ていますね。

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ハンマーといっても手のひらサイズ


画像引用元 - Dusty Strings

演奏動画を見ていただければ分かる通り、ハンマーといっても手のひらサイズのちいさなものです。
材質や形など種類は様々ですが、指で挟んで演奏するという点はどれも変わりません。

どこで買えるの?

日本でも製造されているようですが、海外のDusty Stringsというメーカーが非常に有名です。


入門向けに最適な2オクターブ半の音域を持つ$495のPreludeから、


4オクターブ半の音域を持つ$3895のD670まで、ラインナップは様々です。

英語にはなりますが、初心者向けに解説した動画もあります。
Beginner's Guide to Hammered Dulcimers
メアリと魔女の花を見てこの楽器が気になった方は、手軽にとはいきませんが、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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