最速で暗譜が出来るようになる方法

楽器を演奏していると、どうしても暗譜しないといけない場面があります。
例えばピアノの発表会や、ライブ、試験などなど。

暗譜しないといけないけれど、得意じゃないし、本番までもう少し。
そんなことがよくあると思います。

僕もそういった経験をよくしましたが、あるとき暗譜できた瞬間になぜ出来たのかを考えてみました。
その結果、それ以降暗譜することが少しは苦手ではなくなり、自身もちょっぴりつくようになりました。

そもそも暗譜とは何か?

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暗譜(あんぷ)は、音楽の演奏において、楽譜を用いず演奏することを指す。聴衆に演奏を直接伝える条件となるので、演奏家には避けられない。
引用元 wikipedia

たった2文字ですが音楽をやる人間には重い2文字です。
「楽譜を用いず演奏すること」つまり、「楽譜を覚えて演奏すること」です。

では、どこまでを覚えればいいのでしょうか?
楽譜には様々な情報が記号として並べられています。
それら全てを完璧に覚えることは非常に難しいため、まずは「音符と強弱」を確実にするところからはじまります。

音符と強弱を覚えることができたら、次は音楽の表現部分を覚えていきます。
作曲者の意図を楽譜から汲み取り、どういった音にするべきなのか、どういった間をとれば良いのかを覚えていきます。

ここまで終わってやっと、「完璧に暗譜した」と言えます。

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暗譜ができるようになる瞬間とは何か?

暗譜ができるようになる瞬間とは「自分がその曲を演奏している際の指使いや、身体の動きが鮮明にイメージできる」だと考えています。

ピアノであれば、自分の指がどの音を弾いてどのように動いているかを、俯瞰して見ているような感覚です。
よく指だけを机の上で動かしている人がいますが、そこにピアノの鍵盤があることもイメージできるような感覚です。

そしてそのイメージと実際の音が一致したときに楽器を弾き始めると暗譜した音楽がイメージではなく現実になります。
大切なのは指を動かしているイメージだけではなく、音も一緒にイメージできるようになることです。

イメージできるようにするためにはどうすれば良いのか?

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ズバリ言うと、「指で覚える」といった体育会系な練習方法をやめることです。
「間違えた!もう一回!」、「あー!また間違えた!もう一回」と繰り返し練習している光景を目にします。
それが演奏テクニックなど、技巧的な部分が追いついていないためのものであれば大きな問題ではありません。
しかし、これをはじめて曲を練習しはじめるときにやってしまうのは絶対にNGです。
ゆっくり、確実に一音一音確認しながら練習していくことで、初見力も暗譜力も自然についていきます。

ゆっくりと音を確認しながら練習していく際に、頭の中でも自分の手が今、何を演奏しているのか理解することでより一層、演奏しているイメージをしやすくなります。

暗譜ができたと感じたら次にすること

原曲のテンポで弾けるようになり、暗譜もできたと感じたら次にすることがあります。
それは、もう一度ゆっくりと最初から最後まで止まること無く慎重に演奏することです。

これをすることで誤魔化しなど一切なく、完全に曲を覚えることができたと実感することができます。
そうすることで、テンポを上げていったときも「覚えられていないから」ではなく「技術的に追いついていないから」と判断する材料にもなります。

結果として、短時間で暗譜し、失敗の原因を絞って効果的に練習していくことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
最速で暗譜をするための方法は案外ゆっくりとしたものばかりでがっかりしましたか?
しかし、急がばまわれ。音楽でもそれは変わりません。
音楽的表現を理解しつつ、演奏を確実に自分のものにするためにはどうしても必要な時間です。

もう一度おさらいすると、

  • 暗譜とは演奏しているイメージが鮮明にできること
  • イメージできるようにするためには理解しながら演奏すること
  • 暗譜できたと感じたら、最初から最後までゆっくりと演奏すること
  • 最速で暗譜するためには最遅の練習からはじめること

慣れていけば、技術的にも成長するため、これらの項目にかかる時間も短くなります。

ちなみにこの最遅を常人の数倍、数十倍もしくは、スキップして楽譜を見ただけで完全に頭の中で再現できる人がスタジオミュージシャンなのです。

そういったレベルに達するためにはまた別のトレーニングが必要なためここでは書きません。
ですが、これらを守って練習していけば通常以上のスピードで暗譜ができるようにはなります。

最後に、忘れてはいけないのは「必ずしも音楽は暗譜しないといけないわけではない」ということです。
楽譜を見ながらのんびり演奏することも、音楽の楽しみ方の一つです。
それに、好きな曲は演奏していればそのうち覚えてしまうものです。
結局のところ、1番大切なのは「暗譜しようとしている曲を好きになること」なのです。

この記事を書いた人

Ciela

音楽プロダクション「Aleile」のCiela(シエラ)です。
ポップス、CM、映像メディアのMA、環境音楽などの作曲家をしております。
シネマティックからポップなサウンドまでメディアを問わず制作を行っております。

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