初心者でもわかる楽譜の読み方 | 13. 音符を省略する記号

B!

曲の1番、2番のように音楽的な切れ目の単位、大きな流れはカッコやダ・カーポ、コーダのような繰り返し記号が使われます。
ですが、もう少し小さな単位での繰り返し、例えば小節内で同じパターンを演奏する場合や、前の小節と同じ演奏を繰り返す場合は別の省略記号が使われます。

スポンサーリンク

小節内で同じパターンを演奏する場合の書き方


繰り返すもとの音符パターン(かたまり)が1拍の場合はスラッシュ1本、2拍の場合はスラッシュ2本で書きます。

前の小節と同じパターンを演奏する場合の書き方

1小節を繰り返す


直前の一小節を繰り返す場合は小節の中央にスラッシュ1本とそれを挟むドット2つを書きます。

2小節を繰り返す


直前の2小節を繰り返す場合はスラッシュ2本とドット2つを書きます。

4小節を繰り返す


4小節を繰り返す場合はスラッシュが4本になります。

連桁を省略した書き方

16分音符や8分音符で書かれたリズムパターンを省略して書く方法があります。
sim.もしくはsimile(シーミレ)と書かれている部分は、直前のリズムパターンと同じように演奏します。
ちなみにsimileはイタリア語で「同じように」という意味です。英語のsimilarと同じ意味ですね。

このように直前の16分音符のリズムパターンを、使用する音を4分音符(もしくはリズムパターン分の長さの音符)で指定し、sim.と書き楽譜を省略することがあります。

奏法を省略した書き方

同じ奏法が続く場合はsim.もしくはsimileと書き、奏法を指定する記号を省略することができます。

省略できるのは1つの奏法指定だけでなく、複数の奏法をまとめて省略することもできます。

次のレッスンへ進む
14. 音の強弱を表す記号

「楽譜の読み方」の目次にもどる

最新の記事はこちらから