初心者、上級者問わずピアノを練習する上で大切なことに、指番号の意識があります。
音符上に書かれた数字に対応する指を覚えることで、より効率的で弾きやすい演奏法を身につけることができます。
親指は1、人差し指は2・・・
まずはこちらの図を見てください。
右手、左手ともに親指から小指にかけて順番に1から5の数字がふられています。
これが指番号です。
ピアノの場合は指右手と左手どちらも指ごとに同じ数字が割り振られるので覚えやすいですね。(ギターの場合は少々変わります。)
楽譜に書かれた指番号の読み方
さて、左右どちらも指ごとに数字が割り振られたことで1つの疑問がうまれます。
「どちらも同じ数字なら、右手か左手どちらの指で弾けばいいのか?」です。
ここに簡単な楽譜を用意しました。
ト音記号が書かれた上の段は右手、ヘ音記号が書かれた下の段は左手です。
基本的には特別な指定がない限り、右手は左手よりも高い音を演奏します。
よって、上の楽譜の一番最初のドの音は右手は親指、左手は小指で演奏します。
右手と左手の特別な指定 L.H.とR.H.
楽譜によっては高いところを右手、低いところを左手で演奏していると難しい場面があります。
そんな時に登場するのがL.H.とR.H.です。
それぞれ以下の略と意味になっています。
L.H.はLeft Handの略 - L.H.記号の場所を左手で演奏してください。
R.H.はRight Handの略 - R.H.記号の場所を右手で演奏してください。
実際の譜面には次のように書かれます。
(解説のために日本語コメントを入れています。)
複数の音にまたがって演奏する手を指定する場合
単音に対して演奏する手を指定する場合
特殊な楽譜でない限り以上のことを覚えておけば、どの指、どの手で演奏すれば良いのか指定されても理解できます。
また、クラシックなどの譜面で指番号や手を意識して演奏して体に染み込ませていくことで、指番号の指定がない場合でも最適な運指を自分で見つける手引とすることもできます。