曲の1番、2番のように音楽的な切れ目の単位、大きな流れはカッコやダ・カーポ、コーダのような繰り返し記号が使われます。
ですが、もう少し小さな単位での繰り返し、例えば小節内で同じパターンを演奏する場合や、前の小節と同じ演奏を繰り返す場合は別の省略記号が使われます。
小節内で同じパターンを演奏する場合の書き方
繰り返すもとの音符パターン(かたまり)が1拍の場合はスラッシュ1本、2拍の場合はスラッシュ2本で書きます。
前の小節と同じパターンを演奏する場合の書き方
1小節を繰り返す
直前の一小節を繰り返す場合は小節の中央にスラッシュ1本とそれを挟むドット2つを書きます。
2小節を繰り返す
直前の2小節を繰り返す場合はスラッシュ2本とドット2つを書きます。
4小節を繰り返す
4小節を繰り返す場合はスラッシュが4本になります。
連桁を省略した書き方
16分音符や8分音符で書かれたリズムパターンを省略して書く方法があります。
sim.もしくはsimile(シーミレ)と書かれている部分は、直前のリズムパターンと同じように演奏します。
ちなみにsimileはイタリア語で「同じように」という意味です。英語のsimilarと同じ意味ですね。
このように直前の16分音符のリズムパターンを、使用する音を4分音符(もしくはリズムパターン分の長さの音符)で指定し、sim.と書き楽譜を省略することがあります。
奏法を省略した書き方
同じ奏法が続く場合はsim.もしくはsimileと書き、奏法を指定する記号を省略することができます。
省略できるのは1つの奏法指定だけでなく、複数の奏法をまとめて省略することもできます。
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14. 音の強弱を表す記号