初心者でもわかる楽譜の読み方 | 15. テンポ(速さ)を表す速度標語

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すべての曲が『4分音符 = 120』のようなわかりやすい形式でテンポ表記されているとは限りません。
クラシックの曲では往々にして演奏の速さを表記するための速度標語(そくどひょうご)が使われます。
速度標語はイタリア語で書かれることが多いので、あまり馴染みの無い言葉ばかりですが知っておくべき知識です。

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速度標語

よく使う速度標語と読み方、意味、速さを一覧にしました。
速さは絶対にこの速さで演奏してください。というわけではなく、だいたいこれくらいで演奏しますという指標です。(演奏者や本によって解釈が異なります。)

書き方 読み方 意味 速さ(4分音符=)
Grave グラーヴェ 重々しく 45
Largo ラルゴ ゆるやか 50
Lent レント ゆっくりと 55
Adagio アダージョ ゆっくりと 60
Andante アンダンテ ほどよくゆっくりと 75
Andantino アンダンティーノ ほどよくゆっくりと
(Andanteより速く)
80
Moderato モデラート 中くらいの速さで 90
Allegretto アレグレット やや速く 100
Allegro アレグロ 快活な 120
Vivace ヴィヴァーチェ 快速に 140
Prest プレスト 急速に 160
Prestissimo プレスティシモ とても速く 180

速さを比較する表現

速度標語はそれぞれがおおよそのテンポを指示していますが、他にも『元の速さ(今までの速さ)に比べてどうするか』を指示する表現があります。

Più(ピウ) mosso


Piùはイタリア語で『より多く』の意味です
動きを意味する mossoと組み合わせて Più mossoと書くと『より速く』の意味になります。

Meno(メノ) mosso


Menoはイタリア語で『より少なく』の意味です。
Meno mossoと書くと『より遅く』の意味になります。

徐々に速度を変化させる表現

速度標語は書かれたその瞬間にテンポが変化しますが、次に紹介する表記、表現は徐々にテンポを変化させます。

accelerando(アッチェレランド)


accelerandoは略してaccel.と書かれ、意味は段々と速くです。
accel.と書かれた先に到達するべき速度標語もしくはテンポが書かれていることがあるので、そのテンポに向かって段々と速く演奏していきます。


もしくは、ある程度まで速くしていき、後述するA tempoと書かれた箇所でもとの速さに戻すパターンもよくあります。

ritardando(リタルダンド)


ritardandoは略してrit.と書かれ、意味は段々と遅くです。
rit.と書かれた先に到達するべき速度標語もしくはテンポが書かれていることがあるので、そのテンポに向かって段々と遅く演奏していきます。


もしくは、ある程度まで遅くしていき、accel.と同じくA tempoと書かれた箇所でもとの速さに戻すパターンもよくあります。

rallentando(ラレンタンド)


rallentandoは略してrall.と書かれ、意味は段々と遅くです。
rall.もrit.も段々と遅く演奏することに違いはありませんが、厳密な言葉の意味としては若干違います。
曲によっとはrit.ではなくrall.と書かれていることもありますので覚えておきましょう。
(より細かな演奏表現のためにはなぜ、rit.ではなくrall.なのかを曲の背景も踏まえて分析するとより良いです。)

変化させた速度を元に戻す表現

A tempo(ア テンポ)

accel.やrit.もしくはPiù mossoなどで一時的に変化させたテンポを元に戻すために使います。

Tempo primo


A tempoは一時的に変化させたテンポを戻す役割ですが、Tenpo primoは曲のはじめのテンポに戻します。
Tempo Iと書かれることもあります。
例えば、上の楽譜のLargo部分が1小節目だとすると、Tempo primoと書かれた部分は最初に指定されているLargoのテンポで演奏します。

速度を制限しない表現

Tempo rubato


Tempo rubato(テンポ・ルバート)はテンポを自由に緩急つけて演奏することを意味します。
自由にといっても、あまりにも自由に弾きすぎるととりとめのない演奏になってしまうので、曲想に合わせて演奏しましょう。

In tempo


曲の途中でrubatoが指定されていた場合、一定のテンポに戻す場合にIn tempoが使われます。
In tempoが書かれた箇所からはテンポを自由に揺らしません。

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16. 前打音や後打音などの装飾音

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