どのようなリズムで演奏すれば良いのかわかりやすくするために楽譜には必ず拍子記号が書かれています。
拍子記号の読み方については『6. 音の長さの基本』で説明しましたが、おさらいしましょう!
拍子記号
楽譜の左に縦並びで4 4と書いてあります。
これは拍子記号と言います。
1小節に音符がどれくらい入るかを決める記号です。
下に書かれた数字が分母、上に書かれた数字が分子の役割をしています。
この場合は「4ぶんの(分母)の4拍子(分子)」と読みます。
この楽譜では「4分音符(分母)が1小節に4つ(分子)入る」という意味です。
拍子記号の種類
拍子にはさまざまな種類があります。
4/4、3/4、2/4、6/8・・・などぱっと思い浮かぶだけでもかなりの種類があります。
ですが、4拍子、3拍子、2拍子がどういったものかさえ覚えておけば基本的なものは大丈夫です。
強迫と弱拍
各拍子ごとにそれぞれ強拍と弱拍があります。
強拍や弱拍というと音量の大小を言っているように見えますが、実際のところはそうではありません。
強拍は意識的にリズムを強く感じる拍という意味です。
(リズムの重心が強拍にあるともいえます。)
弱拍はリズムの重心ではありませんが、決して弱く演奏するという意味ではありません。
これらの違いによって拍子の種類を感じることができます。
ただし常にこのルールで演奏するわけではなく、基本的なリズムの感じ方であることを覚えておいてください。
各拍子を解説していくにあたり、4/4(よんぶんのよんびょうし)、3/4
(よんぶんのさんびょうし)など、分母は4分音符として進めていきます。
4拍子
おそらく今現在、世の中で一番多く使われているであろうものが4拍子です。
4拍子は1小節の中に分母の音符が4つ入ります。
4拍子の1小節のな中での強弱は
「強、弱、中、弱」です。
中は強と弱の中間程度の強さという意味です。
3拍子
ワルツで使われるのが3拍子です。無理やり言葉に起こしてみるとすれば
「ズン、チャ、チャ(これで1小節)、ズン、チャ、チャ」といったリズムです。
3拍子は1小節の中に分母の音符が3つ入ります。
3拍子の1小節のな中での強弱は
「強、弱、弱」です。
2拍子
2拍子は1小節の中に分母の音符が2つ入ります。
2拍子の1小節のな中での強弱は
「強、弱」です。
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11. 複合拍子と混合拍子