
文化庁メディア芸術祭とはアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門からなるメディア芸術の総合フェスティバルです。
平成27年度は19回目の開催となり、今年度もすごい作品が集まりました。
その中でも音にフォーカスした 「Dark Echo」 という作品を紹介していきます。
徹底的にシンプル!音で遊ぶホラーゲーム
画像引用元 - © RAC7 Games
カナダのJason ENNIS氏によって開発されたiOS、Android、Steam向けゲーム「Dark Echo」。
徹底的に無駄を削ぎおとされたシンプルでミニマルなゲームです。
音の反響で索敵するという、非常に斬新なアイディアで作られています。
自分が発する音や敵が発する音を視覚化することで空間を認識してゲームを進めていきます。
文章だけでは魅力を伝えきることが出来ないので是非動画を見てください。
音がグラフィックを補完する
このゲームにはマップも敵もプレイヤーも一切表示されません。
表示されるのは音が発せられた場合に表示される線だけです。
自分が歩くと周囲に音が線として広がり、壁や敵の位置がわかります。
敵の声は赤色の線として表示されひと目でわかります。
それでもどんな敵なのか、具体的なグラフィックは一切ないので想像するしかありません。
何もないからこそ想像が膨らみ、より恐怖を感じます。
これって肝試しに似てない?
現実世界でゾンビやおばけが出てきたら、たままったもんじゃありません。
でもこれゲームの内容はどことなく、肝試しに似ていませんか?
実際にいるかどうかわからないのに、物音一つで恐怖を感じる。
怖いから聞きたくないのだけれど、聞かないと何が起こるかわからない。
そんな負のスパイラルによる恐怖の疑似体験がこのゲームなのではないでしょうか。
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